暗い性格を明るく変えて、人生を思いっきり楽しみたい。
真面目すぎる性格を変えて、もっと気楽に毎日を過ごしたい。など。

このように「自分の性格を変えたい」と思っている人は多いと思います。

しかし、幼少期の頃から長い年月をかけて形成してきた性格というものは、
変えようと思ってすぐに変えられるような簡単なものではありません。

例え意識して理想の性格で振る舞うことができたとしても、
それは長くは続かないし、すぐにまた元の自分に戻ってしまう。

きっとあなたにも、このような経験があるのではないかと思います。

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では、なぜ自分の性格を変えることは難しいのでしょうか。

その大きな理由の一つに、

「人間は誰しも、複数の人格を持っている。」

ということが挙げられると思います。

例えば明るい自分や暗い自分、弱い自分や強い自分、
他人に思いやりのある自分、自己中心的な自分、腹黒い自分など。

その人の気質であったり、根本的な性格というものはあると思いますが、
人間はこのように、様々な性格や人格を持っているものなんです。

例えばあなたも、上司や部下と接しているときの自分、
親や友達と接しているときの自分、一人でいるときの自分の性格は違うと思います。

そして、それは日によっても、またその時々の気分や体調によっても、
性格というものは変わってくると思います。

つまり、人間の性格というものは、
一つだけで形成されている訳ではなく、固定化されているものでもなく、
相手や状況によって、様々なパターンの性格が自分の中に存在するということなんですね。

ですので私達は、

今の性格を「変えようとする」という考え自体が、
すでに間違っているということに気付かなければいけないんです。

性格というものは自分の中に無数にあるわけだから、
そもそも変えていくようなものではないんですね。

では、どうすれば普段から理想の性格で振る舞うことができるようになるのか？

もちろんあなたも、自分の嫌いな性格と一生付き合っていくのは嫌だと思います。
誰しも、自分の嫌な性格を変えたいと思っているはずです。

そうであれば、性格を「変える」という考え方をするのではなく、

既に自分の中にある理想の人格を”必要な時だけ引き出す”

というイメージにシフトしてみてほしいと思います。

自分の性格を180度ガラリと変えることは難しくても、
既に自分の中にある理想の人格を”必要な時だけ引き出す”という意識を持つと、
何となく上手くできそうなイメージが湧いてきませんか？

私自身、普段の性格はどちらかと言うと明るい方ではないのですが、
もちろん一年中常に暗いかというと決してそうではなく、

例えば楽しい事をしているときや美味しいものを食べている時、
また、気分や体調が優れている時などはとても明るい性格になります。

決して多くはありませんが、
自分の中にもちゃんと明るい性格というものは持ち合わせているんですね。

なので特に人と接するときなどは、
自分の中に既にある、この明るい性格を強めに引き出すようにしています。

そうすることで人と接するときは常に明るい自分でいられるし、
そうする事によって自分に自信を持つことができます。

これは自分の暗い性格が明るく変わったという訳ではなく、
既に自分の中にある明るい性格を引き出しただけなんですね。

少し抽象的な話ではありますが、

このように、本当に自分がなりたい理想の性格というのは、
例え小さくても必ず自分の中にあるものなんです。

先程の通り、自分の性格を大きく変えることは
本当に難しいことですし、長くは続きません。

ですのでそうではなく、自分の中に存在する別の人格、
理想の人格を必要な時だけ引き出すようにする。

そうすることで、気負いすぎることなく、
少ない労力で普段から理想の性格で振る舞うことが可能になります。

ですのであなたも、自分の性格を変えたい。
暗い自分、真面目すぎる自分を変えたいなどと思うのであれば、

性格を変えるのではなく、既に自分の中にある理想の人格を”必要な時だけ引き出す”
という視点を持つようにしてみてください。

きっと、あたなに対する周囲の評価は変わってくるはずですよ。

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