普段から色々な想像をすると思います。
「未来の自分を想像すると、何か良くない事が起こるんじゃないか」とか、
「安定した仕事に就けず、このまま一生貧乏な生活を送ることになるんじゃないか」とか。
もっと身近で言うと、
「明日の初デート、上手くしゃべれなくて嫌われてしまったらどうしよう」
「もし、今の恋人と別れることになったら、本当に辛い人生が待っているんじゃないか」
「明日のプレゼン、もし失敗したら大変なことになるんじゃないか」
「仕事でミスをしたせいで、上司に酷く怒られるんじゃないか」
などなど。
多く人が日頃から色々な想像をし、
そしてその度に、様々な不安や恐怖心を抱いているのではないかと思います。
スポンサードリンク
これらの事について、私達が常に意識しておかなければいけないのは、
「想像から生み出された感情と、実際に起こる感情は全く違う」
ということ。
想像から生み出された不安や恐怖心というものは、
実際その現場に立ってみると、ほとんどの場合想像していたような感情が起こることはなく、
常に自分の想像以下の事しか起こらないという事なんです。
これはきっと、あなたも今までに何度も経験があるのではないでしょうか。
眠れない程の不安や恐怖心を持っていたはずなのに、
実際その場面に立ってみたら、想像していたような感情なんて一切湧いてこなかった。
例え起こったとしても、それは想像していた感情とはほど遠く、
本当に大したことのない僅かな感情だけだった。
きっと、今までに何度も何度も経験してきたと思います。
結局そんなもんだと言うことです。
私達が日々、不安や恐怖心を抱え、行動の一つ一つにブロックをかけてしまう原因は、
実際以上のネガティブな想像をし、そこから生まれた嘘の感情に騙されてしまっているから
なんですね。
これは「ポジティブな想像」でも、多くの場合は同じ結果を招きます。
ネガティブな想像と同様、
ポジティブな想像(妄想)も、実際に起こる感情とはイコールではありません。
ほとんどの場合、大きく下回ります。
例えば、もし憧れの芸能人やアイドルなんかと付き合えたとしたら、
最高に楽しい人生が待っているだろうなんて想像をする事があると思います。
でも、本当に楽しいと思うのは最初だけで、次第にその現実は「当たり前」へと変わり、
最後は結局、自分が予想もしていなかったような冷めた感情が近い将来待っているもの
なんですね。
私自身の話ですが、
まだ、誰とも付き合った経験がなかった頃は、
「女性とデートをする」という事に対して、物凄い憧れと興味を持っていましたが、
それも17歳の夏、初めてできた彼女と地元の花火大会に行ったその日まででした。
また、子供の頃はプリンが大好きで、大人になって働くようになったら、
食べきれないほどのプリンを買って食べてやろう。
なんて小さな夢を密かに抱いていましたが、
今となってはとてもそんな事をする気にはなれません。
そんな事に価値はないと分かっているからです。
10年間憧れ続けた車でさえ、買って一ヶ月もすれば憧れなんてものはなくなりますし、
1年もたった頃には、「やたら維持費のかかる移動手段」へと気持ちは変わっていきました。
ネガティブでも同じです。
以前仕事でとても大きな失敗をし、客からクレームが入った時、
「もう確実にクビになるだろう」という思いで、
前日は一睡もできずに相手先へと謝罪に行ったのですが、
実際に行くとお茶を出してくれたし、最後は全然関係ない話で談笑をして、
最後には笑顔で手を振って見送ってくれました。
本当に関係ないんです。
想像から生み出された感情と実際に起こる感情は、
全くと言っていいほどリンクしてないんですね。
ポジティブな想像も、ネガティブな想像も、
実際のところは、やってみなければ分からないということです。
この事実を事実として受け入れることができれば、
日々の不安や恐怖だって容易に克服できるし、
実際に事が起こって、恐怖の一部を体験したとしても、
「やっぱりね、こんなもんだった。」とすぐに忘れることができるようになりますから。
そうすれば、仕事でも恋愛でも遊びでも、
ダイナミックに賢く行動する事ができるようになります。
「想像から生み出された感情と、実際に 起こる感情は全く違う」
是非、これを忘れずにいてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサードリンク
この記事へのコメントはありません。